作品毎に、様々な顔を魅せる、名優、緒形拳。彼が役作りの一部として大切にしていたモノのひとつに「眼鏡」があります。
実際の作品の中で、主人公の眼鏡が変わる事で時間の経過を捕捉してみたり、いかにも真面目そうな眼鏡をかけて、人を欺く様を見せてくれました。色々な作品で、眼鏡がとても印象的だったのは、緒形さんご自身が、そこにとてもこだわっていたからなのだと、本当にたくさん残された眼鏡を見て納得させられます。それら「緒形拳の眼鏡」を代表するものとして、眼鏡姿が、特に印象的なあの作品の中から、眼鏡を外して机にそっと置くシーンを選んでみました。一瞬ですが、スクリーンに大写しになる、外された眼鏡は、それをかけていた、緒形さんの姿を、ハッキリと感じさせてくれます。
神奈川県内で、シルクスクリーンを使い、一枚ずつハンドプリントして製作しました。
ユニセックス、綿100%、生地縫製/中国、プリント・仕上げ/日本。バックプリントはありません。