ポスター 《日本間に居る画家の子供たち》 マリアーノ・フォルトゥーニ・イ・マルサル
紙のサイズ:96 x 67cm
イメージサイズ:89.6 x 42.2cm、オフセット印刷
シルク クリエーター 170gsm
《日本間に居る画家の子供たち》 マリアーノ・フォルトゥーニ・イ・マルサル
1874年の作品、油彩/キャンヴァス
本作を制作中に、画家は亡くなってしまいました。なので、未完成なのですが、マリアーノ・フォルチュニの最高傑作のひとつとされています。彼の二人の子供、マリア・ルイサとマリアーノ(当時6歳と3歳)を描いています。
この絵の中で、彼らはナポリ近郊の町、ボルティチにあったフォルチュニ家のサマーハウスにあった日本間にいます。義父で画家であったフェデリコ・デ・マドラーソにプレゼントするために描いていました。家族である画家から画家への贈り物だったそうで、この絵の持つ、親密さや、ほのぼのした優しい空気は、そうした事も関係しているのかもしれませんね。
この作品は、2002年に国立西洋美術館で開催された「プラド美術館展: スペイン王室コレクションの美と栄光」ならびに2015年から2016年にかけて三菱一号館美術館で開催された「プラド美術館展―スペイン宮廷 美への情熱」の際にも来日していました。
ちなみに、この作品は、ここに3歳だった時の姿が描かれている息子のマリアーノからプラド美術館に、1950年に寄贈されました。
このマリアーノ、ヴェネチアでデザイナーとして活躍しました。そうです、あの、フォルチュニです。
マリアーノは、画家としても仕事をしましたが、「デルフォス」というプリーツのシルクのドレスをデザインしたことで有名です。三菱一号館美術館で2019年に「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン」展が開催されたので、ご覧になられた方もいらっしゃるかもしれません。もしかしたら、Store 1894でヴェネチアから直輸入した鮮やかなデルフォスを連想させるスカーフを購入してくださった方もいらっしゃるかも?
そういえば、三菱一号館美術館でのプラド展の時、最も人気の高かったポストカードは、この作品だったんです。優しく素敵な作品です。