1932年開催 「500年のフランス美術」展
76.2 x 50.8cm、オフセット印刷
フランス美術の500年展のポスターです。1932年1月から3月にかけて開催されました。この展覧会では、フランス絵画の名品が並んだのですが、その一部は、昨年、日本にやって来た、英国のミュージアム「コートールド美術館」からのものもありました。当時の図録にも、作品と所蔵館が書かれています。そして面白い写真も見つけたので、ここに載せておきましょう。
当時、馬に乗った警官に護衛されながら、RAに作品が搬入される様子がわかる写真と、開幕後、RAに、展覧会を観に来た人達が、クルマを駐車している写真です。
現在は、こんな中までクルマを乗り入れて、停めて行くなんて、許されません。そのクルマのカタチに、時代を感じますね。
ちなみに、、、気になるのはミュージアムショップの事。カタログを、読んでみますと、この展覧会では既に、作品のカラープリントと、ポストカードが、販売されていたようです。
ここで豆知識、世界で最初にミュージアムでポストカードを販売したという記録が残っているのは、大英博物館で、それは1912年の事だったそうです。当時、155,000枚販売されていて、大成功だったと書かれています。その時、ひとつの場所にまとまって、書籍、ポストカード、ガイドブックが販売され、それがミュージアムショップの誕生と言えるかもしれません。
その数年後には、ナショナルギャラリーや、V&Aでも、ショップが出来ました。ミュージアムショップが生まれてから既に100年以上が経過していたんですね。