ベートーヴェン・フリーズ - この接吻を全世界に
59.5 x 84cm
ベートーヴェン・フリーズというのは、今回、ご紹介している分離派会館(セセッシオン)の中に、保存、展示されているグスタフ・クリムトによる、壁画作品です。
、、、で、この作品について書こうと思い、年号などを調べようとしたところ、懐かしい動画を見つけましたので、シェアしますね。
ベートーヴェン・フリーズを体感しよう!|【公式】クリムト展 ウィーンと日本1900
ご覧いただくと、この作品の大きさや、展示されている位置関係が、よくわかりますよね。そして「歓喜の歌」。
このクリムト展は、2019年に世界中で開催された展覧会の中でも、1日あたりの動員数が7,800人を超えていて、堂々の世界第5位!でした。(ちなみに4位のムンク展が、8,900人で日本最高位。どちらも朝日新聞と東京都美術館の組合せ。そして企画展ショップは、僕ら、Eastが担当しました。)
もう、なんでかわからないけれど、女性が好きで好きで、惹かれて惹かれて、女性の持つ曲線や、その柔らかさとか、理屈を超えて、DNAに訴えてくる、言葉にもならないような湧き上がる「何か」を、そのまま自分の手で、描けちゃったところがクリムトさんの凄いところなのかもしれませんね。
ここ、分離派会館そのものをひとつの作品と考え、ベートーヴェンをモチーフに、当時の才能溢れる人達が、競作した展覧会(分離派展)。その時には、今とは別の部屋に、設置されていて、その後、解体されるはずが、買い取られて別の場所に行き、そして、今、またここに、戻って来たこの「壁」がポスターになっています。
僕は、これまでウィーンに行く機会が4回ありましたけれど、まだクリムトの事も知らなかった1990年の時以外、残りの三度は、必ずここを訪れています。
その際の、お気に入りの鑑賞方法がありまして、それを書いて終わりにしますね。
ベートーヴェンフリーズは、大きなコの字型の作品なので、作品に包まれようとすると、他の鑑賞者も、どうしても一緒に視界に入ってしまうのです。(リンクの動画でわかりましたよね)
そこで、開館の15分前には入口に並び、一番乗りを狙います。
これは、2018年12月に、スタッフを連れて行った時のもの。ドキドキしながら、扉が開くのを待っているところ。
開館と共に、チケット購入を済ませ次第、とにかく、急いで地下のベートーヴェン・フリーズのある部屋に向かいます。階段を駆け降りる事になるので、気をつけて。
もしも、うまくいって、他の誰もいない、無音の空間で、この作品と向き合う事が出来たなら、、、きっと、一生、忘れられない特別な体験になるでしょう。
そして、そこに存在する人間の生命の素になるような、静かで(その上セクシー)力強い、美を見るでしょう。
もちろん、みんなでガヤガヤ見るのも良いですし。それはそれで楽しいものですけれど。
上を見上げて見る当時と同じ高さに展示されています。
これらベートーヴェン・フリーズのポスターは、前述のクリムト展でも販売しましたが、大人気でした。一枚ずつ見ると、壁画の一部分ですから、物足りなく思われるかもしれません。
でも、飾ってみてください。これ、一部分だからの良さがあります。ここに、ポスターの真髄があります。
スペースに余裕があったら、連ねて飾るのもオススメです。東京都美術館の中の企画展ショップには、並べてこれらを、貼りましたけれど、最後は、壁に貼ってあったサンプルまで、売れてしまった程でした。
ウィーン分離派会館内のショップの壁面にも、このポスターが飾られていました。
初回から、こんな調子で、今後、続くのかは、不安しかありませんが、まずはこのくらいにしておこうと思います。
お読みくださり、ありがとうございました。
株式会社East
開 永一郎