2004年 テート・モダン開催
「オラファー・エリアソン」展
(ヴィンテージ・ポスター・リプロダクション)
59.4 x 42 cm (A2)、300gsm フォトラグ、デジタルプリント
今週の目玉アイテムのこの、黄色いポスターは、2020年に、東京都現代美術館でも展覧会が開かれた、オラファー・エリアソンが、一躍、その名を世界に知らしめる事となった、2003年の、テート・モダンで行われたインスタレーション「ザ・ウェザー・プロジェクト」の開催時のポスターを、テートが、数量限定で復刻したものになります。
まず、このプロジェクトは、2000年から2012年の間、ユニリーバがスポンサーになり、毎年、テート・モダンのターバインホール(元火力発電だった建物の、タービン室だった吹き抜け部分で、その大きさは長さ155m、幅23m、高さが35mもある、巨大な空間)の天井を鏡張りにし、その下に半円形の巨大なオレンジ色の照明を配置。更に加湿器からは、霧を発生させました。
オレンジ色の半円球は、鏡に写り、球体に輝き、それは、まるで、人工の太陽となり、天井には、フロアから見上げる鑑賞者達が黒い影のように写る、自らの姿を見る事になります。
ユニリーバシリーズの、四年目に登場した、オラファー・エリアソンは、当時、まだ、それ程広く知られておらず、このシリーズで、若く(当時36歳)、無名な人が選ばれたのは、彼が初めての事でした。
このインスタレーションは、大きな話題となり、彼の代表作であると同時に、現在でも、テート・モダンのユニリーバシリーズを振り返るうえで、欠かせない回となっています。
オラファー・エリアソンは、このインスタレーションをする前に、テート・モダンの数百人いるスタッフに、アンケートを取り、その集計結果を、ポスターの形状にしてロンドンの街のさまざまなところに掲示しました。
例えば、ブラックキャブ(タクシー)には「70%の人達がタクシーの中で天気(ウェザー)の話をする」とか、そんな感じに。今回復刻されたこのポスターにも、天気をカルチャー(文化、習慣)をベースに考えるか、ネイチャー(自然)をベースに考えるかという問いらしきものへの数字が描かれています。
このポスターも、ジクレープリントの特徴で、鮮やかな黄色が、その大きさの割に、特別な存在感を持たせています。
数量に限りがあり、再入荷については、現在、ロックダウン中という事もあり、未定になります。
オラファー・エリアソンの、世界デビューとなった記念の展覧会のポスターをご用意しましたという話しでした。ありがとうございます。