今回の「THE MUSEUMS SHOP by East」は、出光美術館をご紹介します。
出光美術館は、有楽町や日比谷からすぐ。皇居のお濠に面したビルの9階にあります。(帝国劇場の入ったビルと言えば、あぁ、あそこかぁ!とお分かりになる方も多いはず。)日本の絵画や書、日本・中国の陶磁器など、東洋古美術を中心に所蔵する美術館です。
江戸時代の禅僧であり、絵師でもあった仙厓の作品を見るために、足を運んだことがある、という方もいらっしゃるかもしれません。
他にも、世界有数のジョルジュ・ルオーのコレクションや、日本をはじめアジア各地の遺跡や窯跡から出土した、貴重な陶片資料も充実しています。
私達Eastと出光美術館との出会いは、2008年7月8日から8月17日に東京国立博物館で開催された特別展「対決ー巨匠たちの日本美術」(以下、対決展)の時の事なので、もう、12年も前になります。
対決展は、岡倉天心、高橋健三の二人が中心となって創刊された、東洋美術雑誌『國華』の創刊120周年を記念して開催されました。中世から近代まで、絵画だけでなく、彫刻(仏像)、焼きものなど、様々な芸術分野の巨匠たちを、2人ずつ12組に分けて展示(対決)しながら紹介した展覧会で、国宝約10点、重要文化財約40点を含む名品が一堂に会するという、今、思い出しても、とてもワクワクする展覧会でした。
日本や東洋のコレクションを持つ、多くの欧米の美術館でも読まれているという『國華』は、世界で最も長い歴史を誇る美術雑誌なんだそうです。今では失われてしまったり、所在が分からなくなった美術品のなかには、『國華』の図版が、唯一の情報となるものも結構あると聞きます。
そんな対決展に登場した、琳派の絵師として有名な尾形光琳と、江戸中期の京都で活躍した陶芸家で、光琳の弟でもある尾形乾山。私達はこの展覧会で、奔放な性格だったといわれる光琳に、対照的な性格の弟がいたこと、そして、弟・乾山が作る焼きものに、兄・光琳が絵を描いた兄弟合作も残していたことなどを知りました。
そこで、光琳が描いた茶碗の図案を使ったTシャツをつくらせていただきたい!と、お願いにあがったことがきっかけでした。
そのご縁から、それ以降、美術館の代表的なコレクション作品についてお話を伺いながら、出光美術館オリジナルグッズ製作のお手伝いをさせて頂いた事もあります。
さてさて、そんなご縁の深い出光美術館では、1955年から、仙厓の作品を大きなサイズでご覧いただけるカレンダーを発行しているのですが、皆さんはご存知ですか?
ユーモアに富んだ禅画を毎月楽しめるカレンダーを毎年恒例で発行できるのは、1,000点以上もの仙厓作品を所蔵する、出光美術館だからこそ。それを楽しみにしているというファンの方も、多いのではないかと思います。
Eastのオンラインミュージアムショップでは、カレンダーやはがきセットなど、一部出光美術館グッズを、特別にご紹介する役目を担わせていただいています。
特にカレンダーは、例年大人気のものです。
このショップがきっかけになってお使いになられるのも、何かのご縁かもしれません。それではどうぞご覧ください。