みなさま、お元気ですか?

「THE MUSEUMS SHOP by East 」の、二回目に登場するのは、英国の首都ロンドンにあります、「TATE」(テート)です。

テートと私たちが、仕事をご一緒したのは、2013年のベーコン展、2014年のビューティフル展、そして2018年に、横浜美術館で開催された、ヌード展などなどがあります。

まずはテートのことについて、基本的なことだけは、おさらいしておきましょう。テート(TATE)とは、現在、英国内に4カ所ある、テートの名の持つ国立美術館の集団で、そのうちロンドンには、2つのテートがあります。1500年代から現代までの絵画を中心とした英国の美術を展示する「テート・ブリテン」と、20世紀以降の、英国内外の美術・デザインを展示している「テート・モダン」です。テート・モダンは、2000年の開館時から、ロンドンで最も人が集まるミュージアムの座を、あの、大英博物館と競うほどの大人気で、2016年の新館オープン後、さらに勢いを増し、BBCの調べによれば、2018年には590万人を動員して、英国では遂にトップ(世界でも5位)になりました。一方のテート・ブリテンも2001年に、改装を終え、古臭かった(ごめんなさい)テート・ギャラリーから、素晴らしく素敵なテート・ブリテンに大変身しています。

中でも、ヴィクトリア朝の名品が壁面一杯に並ぶ部屋があり、その部屋の光の中で見る、ラファエル前派の作品群は、生き生きとした魅力に溢れていて、その素晴らしさは、20世紀のモダンと呼ばれる作品にも負けないくらい、新鮮に感じてしまうのは、きっと僕だけではないはずです。

そうそう、ターナー本人が寄贈した、ターナー作品の常設コーナーは、充実しすぎているくらいに充実しています。また、ここテートが組織している「ターナー賞」は、英国人、もしくは英国在住の美術家に贈られる賞で、毎年話題になるので、耳にしたことがあるかもしれませんね。

いつも通り、美術館の詳しい話はさておき、テートについてEastからの視点でもう少しだけご紹介しましょう。

まずこのテートですが、ブリテンも、モダンも、企画展が、いつも本当にカッコ良くてしびれます。ちなみに常設展は、他の英国の国立館と同様に、入館料は必要ありません。それは本当に素晴らしいことだと思います。その代わり、企画展のチケットは少し高めの設定の場合もあります。でも、その内容たるや。普段は仕事柄、あまり展覧会に足を運ばない僕も、ロンドン滞在中は、ついテートには行きたくなることが多いようで、写真がいっぱい残っていました。

そんな企画展の際、ギャラリーの壁面をペンキで仕上げてあるのも個人的には好みなのですが、塗れないところまで徹底的にその色に仕上げてあって、その作業は決して繊細ではなかったりもしますが、なんていうか、心意気みたいなものがストレートに伝ってくるように感じることが多いんです。

あと、テートの文字の徹底した使いっぷりがイイですよね。

例えば、これはロンドンの走行中の地下鉄車内から、気づいて撮ったものでしたが、このフォントのおかげで、テートでクレーの展覧会があることが、一瞬で理解できます。

また、実際に展覧会に行っても、この文字が使われています。

横浜美術館で開催されたヌード展の時、ショップで積極的にこの文字を使用したことに気付いてくださった人達がいらっしゃったかなぁ。もちろん、英国のテートに許可を取って製作したものです。

さて、そんなテートのショップはどんな様子でしょう。

ここは書籍フロアです。ミュージアムショップの大切な役割の一つが、立ち読みできるリアルな書店でもあり続けること。そんな風に見えてきます。

企画展のポストカード売り場の例です。ポストカードの什器はいつも悩ましいところです。

金属と木とアクリルでつくったもののように見えますね。

あぁ、いけない、いけない、先週、少し文章が長すぎると、ご指摘いただいたのでした。ショップの細かいことなどは、またの機会にするとして、ここでは、とても耳寄りなお知らせをひとつ。テートの企画展の素晴らしさは、前述の通りなのですが、そのテートから、来年、2021年の2月に、英国が誇る画家、ジョン・コンスタブルの作品群が、日本にやって来ます。ターナーの映画の中にも登場したので、覚えている方もいらっしゃるかもしれません。とはいえ、日本ではターナーに較べると、その知名度は、少し低いかもしれませんが、彼の作品は、1824年のパリのサロンで金賞を取り「自然を写す鏡のようだ」と絶賛され、その後のフランス絵画に、大きな影響を与えたと、言われている人なんですよ。そして、その後のコローをはじめとするバルビゾン派、また、印象派の誕生へ繋がっていくのです。フランス絵画に、影響を与えた英国風景画家、、、興味深いですよね。三菱一号館美術館の、2月20日、開幕が待ち遠しいです。その時のショップは、僕たちEastが担当しますので、今まさに、テートとは、それらのやり取りをしているところです。

ところで、英国はまた、ロックダウンがはじまってしまいました。テートも11月5日から、閉まっています。早く、ミュージアムに、人々が、普通に行ける日常が、戻ってくると、良いですね。

それでは、このテートのミュージアムショップから送ってきてもらったポスターをご紹介しましょう。

Olafur Eliasson (2004 Tate vintage poster reproduction)
通常価格
¥5,280
販売価格
¥5,280
通常価格
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Joan Miro (1964 Tate vintage poster reproduction)
通常価格
¥5,280
販売価格
¥5,280
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Mark Rothko: 1903-1970 (1987 Tate vintage poster reproduction)
通常価格
¥5,280
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¥5,280
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Roy Lichtenstein (1993 Tate Vintage Poster Reproduction)
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¥5,280
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¥5,280
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Fernand Léger: Léger and Purist Paris (1970 Tate Vintage Poster Reproduction)
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