Lámina "Caronte atravesando la laguna Estigia"
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額絵 《冥府の川の渡し守りカロン》 ヨアヒム・パティニール

紙のサイズ:42 x 33cm
イメージサイズ:35.8 x 22.2cm、オフセット印刷

インバーコートG 300gs

《冥府の川の渡し守りカロン》 ヨアヒム・パティニール
1520~1524年の作品、油彩/キャンバス

イギリスで風景画と言えば、18〜19世紀のターナー、コンスタブル。
フランスでも、印象派が外の景色を描いたのは19世紀です。それよりもずっと昔、16世紀に、フランドル絵画では、風景を主題のひとつにした作品がすでに描かれていました。そんな風景画の先駆者ともいえる人が、この作品の画家、パティニールです。

フランドル派の風景画の創始者と位置付けられている彼の作品は、その後の時代の画家たち、ブリューゲルなどにも大きな影響を残す事になります。

さて、この作品、話したいことがたくさんありすぎます。

画面の中央に、遠く遠く奥から流れてくるのが、冥府の川「ステュクス」。日本的に言うと三途の川が近いでしょうか。死者の魂が(舟の上の小さいヒト)を乗せた、カロン(大きいヒト)の漕ぐ、渡し舟に乗せられて来ました。

川の両側には対照的な景色が広がります。
向かって左には、天使が手招きしてくれる「天国」(的なもの)と、右側には「地獄」。

ここで注目したいのは「地獄」で行われている戦争です。今から500年以上も前に、戦争が起きている場所は、地獄だと描かれているんですね。

僕が、初めてプラド美術館で、何も知らずに、この絵の前に立った時、意味もわからないまま、しばらく、動けず、自分の視線は、絵の中の様々なところを行ったり来たりしました。そして、なんとも言えない不安な気持ちになった事を、鮮明に覚えています。

ここに描かれている風景としての背景の美しさが、小舟に乗る魂の行き先を、何か、暗示しているように感じました。そもそも、小舟の向きが若干、地獄側を向いているのも、カロンの視線も、怖がらせ過ぎです。そのうちに、この小さなヒトと、自分の未来と重なって見えてきました。こんな絵がポスターとして、家の中にあったら、落ち着かないかもしれません。
でも、逆に言えば、この絵を見ても、不安にならないような、生き方をすれば良い、そういうことなのかも。

この絵を、プラド美術館で、直接ご覧になられた人達は、きっと、特別な印象を持っているのではないかと思います。そんな思い出ばなしも、いつか、皆さんと、話せる時があると良いですね。

ちなみに、
プラド美術館の日本語ガイドブック
(East編集協力版)には、

「壮大に広がる風景に、人間の魂に課せられる最後の分かれ道が描かれています。」

そう、書かれていました。