額絵 《日傘》 フランシスコ・デ・ゴヤ
紙のサイズ:42 x 33cm
イメージサイズ:37 x 25.5cm、オフセット印刷
インバーコートG 300gsm
《日傘》 フランシスコ・デ・ゴヤ
1777年の作品、油彩/カンヴァス
この作品は、スペイン・マドリードの近くにある、エル・パルド宮のダイニングルームを飾るタペストリーの原画(下絵)のひとつです。
エル・パルド宮には、後の国王、カルロス4世とその王妃マリア・ルイサ(皇太子夫妻)のお住まいでした。ダイニングルームに飾るためだからでしょうか、明るく美しい色合いです。プラド美術館には、この他の9点も、収蔵されています。
2002年に国立西洋美術館で開催された「プラド美術館:スペイン王室コレクションの美と栄光」展と、2011年に同じく国立西洋美術館で開催された「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」展と、二度来日しているので、実物をご覧になられた方も多いかもしれません。
ゴヤは、キャリアの初期、タペストリーの下絵画家として実績を積み、その後宮廷画家にまでのぼりつめます。僕は、プラド美術館に点在するゴヤ作品の中でも、特に初期の作品に出てくる人物の表情が好きです。
大袈裟な額装をせずに、軽いフレームに入れて、ご自宅のダイニングに飾っていただくのも、洒落が効いていて素敵かもしれません。
だって、ゴヤが、皇太子妃のリクエストに応えた作品なんですから。