額絵 《ガラスの花瓶》 ファン・デ・アレリャーノ
紙のサイズ:42 x 33cm
イメージサイズ:34.6 x 26.2cm、オフセット印刷
インバーコートG 300gsm
額絵 《ガラスの花瓶》 ファン・デ・アレリャーノ
1668年の作品、油彩/カンヴァス
プラド美術館の日本語ガイドブックには「17世紀のスペインにおいて、花を描いた作品で、フアン・デ・アレリャーノの右に出る者はない。」と書かれています。
17世紀のスペイン絵画は、黄金期と呼ばれるのですが、その中で独自な発展を見せるのがボデゴン(bodegón)と呼ばれるスペイン独特の静物画でした。
フランドルが発祥とされる、草花を主題にした作品は、その後ヨーロッパの多くの宮廷でも描かれ、そして、スペインの王室でも非常に好まれます。写真というものがまだ存在しないこの時代、美しい瞬間を、切り取り、残せる画家の技術は、お花に詳しい人が見ると、一目でその品種を判別できる程の精巧さで描かれているそうで、350年たった今も、私達にその日の花の美しさを見せ続けてくれます。
350年のタイムスリップ、、、それって凄いですよね。ちなみに、17世紀以前は、ほとんど静物画と呼ばれるジャンルの絵画は存在していなかったので、この時期に描かれた草花が、私達が今も見られる最も古く、精巧なものという事になります。