《1944トリプティクの第2ヴァージョン》 1988
紙のサイズ: 60 x 100cm
絵柄サイズ:38x85cm、デジタルプリント
250gsm グラフィックアートペーパー
2021年の、RAでのベーコン展に出展が予定されている、TATEに収蔵されている作品です。1991年にベーコン本人から寄贈されました。(現在は展示されていません)
第二次世界大戦中の1944年に描かれた《キリスト磔刑図を基盤とした3つの人物画の習作》の2作品目です。最初の作品についてベーコンは、描いている人物をギリシャ神話の 'Furies'(復讐の三女神)として、人間の罪を罰していると解説していました。当時、6年もの間続いた戦争は終盤を迎え、ナチスの強制キャンプの映像が公開され始めていました。それらに影響を受けていたのではないかと思われています。
1988年に描かれたこの2作目では、背景の色をオレンジから真紅に変更し、余白を増やし、深い空虚感を演出しているといわれているそうです。
一般的にジクレーと呼ばれる、アートプリント用のインクジェットプリンターで、出力されたこのポスターは、複製画として、扱われているモノと同じクオリティになります。
その特徴は、直接インクが紙に吹きつけられる事によって生まれる、発色の良さです。元々の作品は3枚を別々に額に入れて並べる、トリプティックと呼ばれる作品なので、ポスターも、同様に3枚のフレームに分けて飾る人もいるそうです。ゴールドのフレームに入れたトリプティック、是非、やってみたいですね。